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執筆者の写真kakankudo

『gift wrapping #1』kakankudo




はじめまして。

今回からコラムを書かせていただくことになりましたKAKANです。

これからどうか、よろしくお願いいたします。




お話をいただいてから432の皆さんの記事を読み、私も生活の中で楽しんでいることを素直に綴る機にしたいと思い「gift wrapping」をテーマに決めました。




私は ”何を誰にどうやってあげるか” を考える時間が大好きで、プレゼントそのものはもちろん、包装に使う素材選び、オリジナルで作るプロセスはいつもワクワクします。

(これまで贈ったプレゼントの一例。)





このコラムが、大切な誰かへのプレゼントを贈るときの新しいアイディアやヒントになればとても嬉しいです。🕊





早速ですが、今日は "バレンタイン" をひとつのストーリーに「gift wrapping」についてお話します。

恋人へバレンタインらしいスイーツの他に何かを贈りたいと思い、以前私が描いたイラストのTシャツが欲しいと言っていたことを思い出しました。折角1から作ることができるので、私たちのワードローブに合う、そして私たちにとっての「可愛い」を詰め込んだTシャツを作ることにしました。





古着のTシャツなどを調べたり、絵を描きながらデザインを考え、"IT'S OK TO SAY NO"(NOと言っても良いんだよ。)という一文と、手描きの天使のイラスト、それから私の尊敬するITALIAN VOGUEの編集長であったFranca Sozzaniの名言を入れることにしました。





"I like to be risky everyday, changing minds every day. (中略) But I never change the content of who I am. So my challenge everyday is to change and to take risks."(私は毎日自分を危険に晒し、毎日考えを変えることが好きです。(中略)しかし「自分自身が何者であるか」は決して変えません。私の毎日のチャレンジは、変化をし、そしてリスクを取ることなのです。)





デザインを決め、高田馬場にあるSURUTOCOというシェア作業スペースでシルクスクリーンプリントをしました。初めてだったのですが本当に楽しかったです!





完成したTシャツをラッピングするため今回はSpiral Marketで包装紙とカードを、Necklace-necklaceでリボンを購入し、そしてPIERRE HERMÉでマカロンを購入しました。





誰かにギフトを贈るときに心がけているのは、相手の雰囲気と、その人と私の共通の経験にまつわるものを取り入れることです。例えばレモンは彼とふたりでイタリアの花屋の店先で一目惚れし、数年前の彼の誕生日に鉢植えを贈ってから一緒に育てているのでよくアイテムとして取り入れています。🍋





そして、何より自分が貰っても心から嬉しいと思えるかどうか、そして遊び心を大切にしています。🐶

本題のラッピングですが、今回は呉服屋が着物や浴衣を包むときに使う「畳紙(たとう紙)」を参考にしました。



1.まず、紙をTシャツサイズに合わせてバランスが良くなるように折り、要らない部分を青い点線でカットをします。(緑の矢印の箇所はどちらか一方を短く、反対は長くし、ピンクの矢印の箇所は同じ長さにします。)






2,次にリボンを通すために、三箇所にリボンの太さに合わせて切り目を入れます。(緑の丸をつけた箇所は二重に重ねたまま切り目を入れます。)





3.四ヶ所の切れ目に1本ずつリボンを通し、目立たないマスキングテープでリボンを固定します。緑と青のリボンを用意していましたが、青を使うことにしました。





4.上下左右それぞれリボンを結び綴じ、好みの長さに調節したら完成です。今回私は縦向きにしましたが、袋の向きやリボンを通す位置はアレンジができると思いました。







日々美しいもの、粋なもの、時には違和感から気づきを得、感じ、共有することはとても楽しく、gift wrappingもまたその手段のひとつだと思います。





コロナ禍で私はインド人の親友と荷物をお互いに贈り合いました。彼女は箱いっぱいにドライローズの花びらを敷き詰めてお菓子と詩を送ってくれ、私も桜の香りを添えて返しました。自分では出会えなかった新しいものを知ること以上に、実際に「もらう」ことは私にとってとても特別で、言葉では表せない経験であり、とてもしあわせな気持ちになります。



もう少し暖かくなって、Tシャツを着て出かける日が今から楽しみです。







 



KAKAN


日本で高校を卒業後、ロンドンでファインアート、ジュエリーデザインを専攻。その後オペラや絵画に代表される歴史や芸術文化、料理にまで色彩や美意識を持つ生き方を体現するミラノでファッションデザインを学ぶ。

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