ーまずは、簡単な職歴をお願いしますー
HI-CORAZONデザイナーの川上裕美です。
服飾の専門学校卒業後、アパレル販売のアルバイトをしていました。2006年に半年ほど渡米。
滞在中に独学で制作活動を始め、ブランド名を掲げ、2016年よりブランドロゴを一新し、シルバーや真鍮を用いた彫金シリーズを始め現在に至ります。
ーブランド名の由来を教えてくださいー
映画「Freada」を観て、気になっていたメキシコへ行きました。旅の熱が冷めないうちに戻ってきてすぐ、当時は確かスマートフォンもない時代だったのですが、インターネット検索で他と被らないような独自のワードのブランド名にしようと決めました。“Hi”は自身の名前の頭文字、 “High”の意味も込めて。
“CORAZON” はスペイン語で心臓の意。英語とスペイン語の造語です。コアに響くデザインコンセプトや色彩で、身に付けた貴方をより強く魅せれる、お守りのようなジュエリーで在りたい。そんな想いが込められています。
ーいつデザイナーになろうと思いましたか。またそのきっかけは何でしたか。
元々、就職するという概念がなく、服が好きだったのでアパレル販売のアルバイトをしていました。たまに休みを頂きながらDJをやるなどをしていた中で、遊ぶように仕事をしている自由で楽しそうな人達を見て、漠然と何かを自分で発信する事をしたいと思っていたと思います。とあるきっかけでカナダのバンクーバーに行く事になり、趣味でアクセサリーなどを作ってました。カナダからメキシコへ旅に行った際に、各土地の先住民族の方々が早朝から深夜まで子供を抱えながら、丹精込めて制作した民芸品を路上で生きる為に大量に販売しているのを見て、とても尊く感じました。自分が作ってきた作品達を自分だけの楽しみにするのではなく、ちゃんと世に出して誰かの大切なものになればいいなと思い、販売する事(デザイナーになる事)を決めました。
ー今後のヴィジョンを教えてくださいー
昨年末に子供を出産したので、現在は働き方を模索しながらほんの少しの空き時間に制作活動をしています。来年度は製作拠点を現在の北海道からまた関東の方に戻す予定ですので、まずは環境の整えから。産休により中途半端になってしまった技術向上ももう少し勉強しながら、その土地でしか出来ない活動にも着目していきたいです。アクセサリーデザイナーが天職だとは全然思ってないので、やりたい衝動に駆られる事があれば他の事でもどんどん挑戦していきたいと思います。
ー最後に432Marketとはー
432Marketに出店する前と後では客層の幅がかなり広がりました。
表に出る事などPRが得意では無い自分にとって、出展者の皆さんのフィルターを通して更に様々なお客様の元にハイコラソン の存在を知っていただけていると思います。皆が色々なスタイルを貫いていて、お互いを尊重しあってる姿を見て、自分の自尊心も自ずと高まって行くような気持ちになります。
Hiromi Kawakami(HI-CORAZON)