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Photography by Tsutomu Motomiya

ーまずは、お名前と簡単な職歴をお願いしますー

 

 

HELICONIAの菊地舞です。

 

ハタチで東京に上京して、すぐに古着屋に就職。その後、古着から離れ別のアパレルに転職して、リースやバイイング、商品企画など20代は運や環境にも恵まれ、幅広い経験をさせてもらいました。

 

 

何年か商品企画を担当させてもらっていたころ、新品を作るサイクルに疑問やストレスを感じ退職。

その後今やりたいことや行きたいところに行こうと、NYへ長期旅行へ行った時にシーズンを追わない古着の良さを改めて痛感し、その場で買い付け、帰国後すぐにオンラインストアを始ました。

「ヒップな生活革命」佐久間裕美子

NYへ長期休暇行くきっかけとなった1冊。この本に出会い、新しい働き方に感銘を受けた。実際に実現してる人を目の当たりにして独自で働くことを決めた

ーSHOP名の由来を教えてくださいー

 

 

オンラインストアとイベントを重ねて2年程経ち、実店舗オープンするに当たってお店の名前を一新したいと、色々考えていた時に、当時家の近所だった新宿御苑で偶然目に止まった花がヘリコニア(HELICONIA)でした。

 

 

調べると花言葉が脚光、注目、風変わりだったので、自分のセレクトする洋服に通ずるもの感じて決めました。

今も変わらずアイデンティティを持った自分で物事を選択できる女性がお店のバイイングのイメージの根本としてあります。

「HELCONIA」原産地.南太平洋諸島 熱帯アメリカ。英名.False bird of paradise 。
花言葉.脚光 注目 風変わりの人。

ーいつからお店を持ちたいと思っていたのですかー

 

 

スタートがリスクの少ないオンラインだったのですが、続けるにあたって、実際に試着出来る場、お店での買い物の体験の楽しさを重々感じていたので自然と最初の頃から考えていたと思います。432MARKETの出店により、その気持ちを強くしました。

 

 

ー買い付けのインスピレーションを教えてくださいー

 

 

まずはテキスタイルや、色でハッとしたり手に止まるかですが、最終的に名前の由来の時に話した、アイデンティティのある女性像、身近な友達だったり憧れの女性だったり、を連想して買い付けていることが多いです。

(コーディネイトが組めるか、実際に着れるかも。)

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スタイリストのRachael Wang 、DJのPeggy Gou、アーティストのAma Lou など年齢や仕事、国籍も超えてオリジナルのスタイルがある女性に惹かれます。

ー2021年の冬にオリジナルのパンツを作られましたが、その経緯を教えてくださいー

 

 

コロナで海外買い付けに行けなくなった際に、時間や考える余裕が出来き、また出来ないことが増えた中で、

新しいチャレンジがしたいと思ったこともきっかけです。あとは洋服作りは1人では出来ず、生地やパタンナー、工場さんなど沢山の方との繋がりや、作りたいものへの知識が必要なのですが、自然と一緒にやりたいと思える信頼できる友人が近くにいた事も一つです。

 

 

ーアイテムが沢山ある中でなぜ売りやすいトップスではなく、ボトムにしたのですか

 

 

まずパンツSTYLEが好きで、履いていると自分に自信を与えてくれるアイテムです。パンツはかっこいい強いイメージですが、しなやかさもあるのも魅力。古着のパンツを沢山見てきた中で、良いと思う部分を繋ぎ合わせて作りました。

 

 

基本的にずっと一人で仕事をしてきましたが、沢山の方と関わることでより責任も持て、誰かと何かモノを生み出すことの面白さも感じました。

今後は、シーズンとか何型とか決めることなく、やりたいと思った時に信頼できる方とまたできたらいいなと思います。

ー今後のビジョンを聞かせてくださいー

 

 

仕事とプライベートは繋がっているので個人的な話になるのですが、、6月いっぱいでビルの老朽化等の都合により実店舗を閉店しました。今後よい場所が見つかればまたお店を持ちたいとも思っていますが、今年37歳の女性として家族を持ちたいという思いがあります。

 

 

30歳で独立してからここまであっという間にタイミングも無く優先してこなかったので、実店舗にこだわらずHELICONIAを継続しつつ、違った発信や働き方をしたいと思っています。子供に恵まれるかは私にも誰にも分りませんが、30代の女性の1人としてどう働くか悩んだり、多少の不安を抱えたりしていたので、また新たな一歩をスタートしたいとの考えです。

 

 

後、次の40代に向けて漠然とですが、

色んな本や人から学んだ通り、芸術は想像力を育て、心を豊かにすると思うので、洋服だけでなくもっとアートを勉強して知識を増やし、ギャラリーのような感覚からも楽しめる古着のお店を出来たらな。。なんて考えたりしています。こちらも同様に現実にどうなっているか分りませんが、ますば想像することからなので!

 

 

これからのHELICONIAや私自身の人生を楽しみにしています。

 

 

ー最後に432MARKETとはー

 

 

お店を持つ自信や、自分自身のアイデンティティを確立するきっかけとなった場所。

大切な仲間の出来た場所。

432に関わった出店者やお客様全ての方に感謝しています。

 

 

Interview with

​Azusa ito

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