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Photography by Tsutomu Motomiya

ーまずは、お名前と簡単な職歴をお願いしますー

 

 

EWERの吉川和彦です。

1990年兵庫県生まれ。大学在学中よりTOGAに勤務。その後、スタイリストアシスタントを経て、買い付けのためロンドンに渡る。帰国後、イベント出店型ショップとしてEWERをオープン。2019年冬、学芸大学にEWERの実店舗をオープン。

 

 

ーSHOP名の由来を教えてくださいー

 

 

お店の名前を決めるにあたって日常感のない神秘的なもの、連想しにくい言葉がいいなと思っていました。

EWERは(装飾が施された大型の)水差しという意味。はるか昔から生きていくために必要な水を入れるのに使用されていたとのこと。水差しがショップ、中の水が貴重なヴィンテージ、水差しを傾けることで、色々な人に水(ヴィンテージ)が行き渡るようにという思いが込めてあります。

ーいつからお店を持ちたいと思っていたのですか。またそのきっかけも教えてくださいー

 

 

お店は物心ついた時から持ちたいと思っていたような気がします。

具体的に自分のお店を持とうと決めたのは大学生の時ですね。いろいろな仕事がある中、ファッション業界以外は考えられなくて、大手アパレルにインターンもしました。その頃から自分はお店を立ち上げるということは決めていたので、いわゆる新卒の就活もしましたが、かなり生意気に企業に面と向かって強気な発言を繰り返していたためか一つも決まらず。笑 (唯一残ったのは外資でした)

 

 

その後、TOGAで働いていた時にスカウトされスタイリストアシスタントに。一年後くらいには独立して、構想を練っていた古着屋やろう!と決心しロンドンに渡りました。若かったこともあり、とにかく自分だけで一貫してやりたいという気持ちが強く、修行するとかどこかで学んでからスタートするとかいう概念は自分にはなかったです。

 

小学校の頃から自分で選んだ服しか着ない子供だったのですが、選択肢の多さと誰とも被らない着こなしができるというのが好きで、中学校の時から古着屋に行っては探して探して見つけて買うということをしていました。自分のお店をやろうと思ったのは、もともと昔から古着を好きで着ていた事もありますが、単純に服と人が好きだったからですかね。自分が着飾ることや、他の人が服を着ること、それを通じてコミュニケーションを取ること、それが何より楽しいので。その楽しさと喜びを共有したいなという思いでお店をスタートしました。

 

 

人と話すことが本当に好きですね。人一倍こだわりが強いので、妥協ということができなくて、それならもう自分でやるしかない、となったのも一因かなと思います。

ー買い付けのインスピレーションを教えてくださいー

 

 

海外買い付けは、毎回何が買えるか全くわからない状態でのスタートなので、事前に情報は何も入れずにその時の感情のままでいることを心がけています。そのシーズンの自分の好みや気分がかなり反映されますが、基本的には自分がまだ見たことのないようなデザインや素材使い、モノ自体の面白さに惹かれてピックすることが多いです。それを直感で判断して好きかそうじゃないか、自分のお店に置いて輝くかどうかを考えます。お店の商品でも、全て思い入れがあるので全ての選んだポイントを答えられますね。あとはクオリティの高いものというのが前提で選んでいます。どうしても値段は上がってしまいますが、作りの良いものは何年経っても良いということですね。

ー近隣のオススメのお店はありますか?ー

 

甘いものが好きなので多めです。

個人店や、ここにしかないお店が多いエリアだと思いますので、きた際はぜひ行ってみて欲しいです。他にもたくさんあるので聞いてください!

ー今後のビジョンを聞かせてくださいー

 

 

新しい試みとしては、自分が新品の洋服も好きなのでオリジナルを作りたいなと。それに関しては、ビンテージとはかけ離れたものをやりたいと思っています。提供できる服のバリエーションが増えることで、提案の幅も広がるといいなと。

 

 

お店としては、いろいろなことを体験してもらえるショップにするのが目標です。

少し敷居が高いイメージを持たれることが多いのですが、気軽に試着して着方を相談したり、何かないかな?という気持ちで寄ってくださると嬉しいです。コミュニケーションがきちんと取れるお店になったらいいなと思います。古着が好きな方にも、まだこれから挑戦しようという方にも、シンプルにお買い物を楽しんでもらうことを目指しています。

 

 

また、今の時代、わかりやすいものが正義!という気がしていて。もちろんそれも正しいとは思うんですけど、わかりにくいものも頭を使っていかに自分に落とし込むかって重要だと思うんです。工夫しなくてもおしゃれができる時代だからこそ、そこに疑問を持って色々な可能性を模索して欲しいと思っています。

 

 

それができるのが実際試着したり話をしたりできるお店かなと。コロナで外に行くことが減ったとは思うんですけど、自分はせっかくお金を払うなら人から接客を受けて買いたいと思っていて。本を読むのと同じで、知らないことを教えてもらえる。オンラインでポンと買えるのはすごく便利なことですが、物はなんでも情報をもった上で使うか、知らずに使うかで全然別物になると思います。知らないことが多いものに関しては、同じお金を払うなら説明を受けて買いたい派ですね。お店に来て、何かしら感じて帰って欲しいなと思います。

ー最後に432MARKETとはー

 

 

意思を持った人の集まりですかね。

主催や出店側も、来てくださる方も、洋服はもちろん生活を豊かにしようとする意識が高く、意思を持って楽しもうとしている方が多いように感じます。

 

 

出店側の話だと、みんなすごく優しいと思います笑

こんなにも穏やかで、強さがあって、それぞれの個性もしっかりある人の集まりなんてかなり珍しいなと。異色ではあるけど、馴染むというか。不思議とそれがめちゃくちゃ心地いいんです。

自分が前向きでいられるのは皆さんのおかげだなと思っています。

Interview with

​Azusa ito

EWER OLD CLOTHES & FABLIC

住所:〒152-0004
東京都目黒区鷹番3-7-14
営業時間:OPEN 13:00〜20:00
不定休 オープン日や時間に変動があります。
​instagram:https://www.instagram.com/ewer____/

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