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Photography by Tsutomu Motomiya

ーお名前と、現在に至るまでのプロフィールをお願いします。

 

 

伊藤梓。奈良県生まれ。

432MARKETをプロデュースしています。

4大卒業後、新入社員としてTOMORROWLANDに入社。当時憧れの場所だったEdition梅田イーマ店で1年弱働き、私のファッションの原点となりました。結婚を機に東京に異動。異動先が旗艦店だったこともあり、毎日終電で帰ることも多く、今後の働き方を考え2年働いたのち退社。

 

 

その後、派遣社員としてラグジュアリーブランド、様々なセレクトショップで働いた経験や人の出会いが今に繋がり、現在は都内のアパレルブランドで働きながら432MARKETのプロデュースをしています。

ー432MARKET誕生を教えてください。

 

 

30代になるにあたり今後将来どうしていこうか色々考えていました。料理上手なお母さんに対する憧れもあったので、時間がある今のうちに練習しておこうと、よくお菓子やパンを作っては人にあげてました。その頃、友人がvintage shopを始めて、今後の相談をしていたら、イベント出店する際に、趣味でやってたお菓子(Sun.グラノーラ)を売る場を作ってくれました。その時に友達が来てくれたり、友達同士がつながったりと、人が集まるイベントの楽しさを知って「これがしたい」と思いました。お客様として行くのではなく、そういう場を作る側にいたいと強く思いました。

 

 

そういった思いがあるタイミングで友達の友達だった、まいちゃん(HELICONIA)と知り合いました。何か新しく面白いことしたい、海外だと当たり前のようにあるフリーマーケットとかルーフトップイベントが日本だと少ないよね、という話になり、当時まいちゃんが住んいた自宅のオーナーさんに相談したところ快く屋上を貸してくださり、じゃーやってみるか!と始まりました。2016年9月です。

ー432MARKETの歴史について教えてください。

 

 

その後、数ヶ月に一回不定期に開催していて、当初は私は焼き菓子と私物を売っていて、参加メンバーとその友人が来て、お酒やコーヒーを飲みながらのんびーり楽しむ雰囲気で、その記念にみんなとインスタのストーリーズで撮影したりとただただ遊んでました!笑

 

 

たまたまニューマンの営業をしている方がそのストーリーズを見て、お声をかけて下さったのが転機ですね。(その方も出店しているメンバーの知人でした)そのタイミングで今後のことを考え、きちんと運営する人も必要だということで自ら立候補して、プロディースする側になりました。散々な天候に見舞われたことも多かったので、今は屋内でやってますが、また機会があれば野外でも開催したいです。海辺や自然の多い場所でできたら最高ですね。地元である関西で2回目に開催した際に、お客様の熱気を感じて、有難いお言葉もたくさん頂いて、本当にやってきて良かったなと心から思いました。

ープロデュースする上で大切にしていることは何ですか?

 

 

まずは楽しむこと。もちろん大変なこともありますが、私自身も頑張りすぎないようにほどぼどにできる範囲でやってます。来て下さるお客様はもちろんのこと、出店メンバーが自分らしく楽しんでやることも大切だと思ってます。個性豊かでみんな自分の考え、思いをきちんともっていて、お互い助け合って個々の個性を生かせられる場所でありたいと思ってます。自分の好きなことに対する熱量にすごいパワーを感じていて、それが一人二人と増えていったらもっと大きくなってたくさんの人に喜んでもらえるような、元気になれるような場が作れると思ってます。

 

 

また自分の軸は変える必要はないけど、世の中の動きを見ながら、売り方や発信方法は柔軟に対応していく必要はあると思っています。好きなことを仕事にする上で、楽しむバランスをうまくとることには一番気を使っていますね。これだけの個性があるとより良くしたいという同じ目標でも考え方に一人一人違いがあり、まとめるのが難しいのですが、楽しめるギリギリのところを狙いたいというか、みんなにとってちょうどいい感じを保つことが長く続けられる上でのポイントかなと思います。

 

 

 

ー432MARKET参加の基準はありますか?

 

 

有難いことに参加したいと言って下さる方もいらっしゃいましたが、みんなで盛り上げるイベントなので、一緒に作り上げてきてくれたメンバーと馴染むかどうか重要なので、友達の友達などの繋がりがやはり多いです。

 

 

最初は同世代を意識してましたが、今は20代の若い世代も気になってます。すでにセンスの良い子も多いですし、頭もいい。自分で物事を判断し、行動できる人は、話をしていて面白いです。ただ、他人に対しては謙虚な気持ちをもって礼儀や思いやりがきちんとある人がいいですね。当たり前のことがきちんと当たり前にできること。海外のようにのびのびと個を発揮できつつ、やはり日本人の良さでもあるきちんと礼儀もあるような環境が理想です。それぞれがいきすぎないようなちょうど良い感覚で両方ほしいですね。笑

 

 

またMARKETなのでファッションだけでなく幅広く娯楽を提案していきたいです。アートや音楽、また食住に関わることであれば何でも。基本的には直感タイプなので、面白いことがイメージできたら色々挑戦していきたいですね。

 

 

ー今後について考えていることがあれば教えてください。

 

 

2020年はいろんな県に行ってイベントする予定でしたが、コロナになってしまい、今後の方向性はかなり悩みましたね。まずネットで服を買う方も増えてきて、お客様目線で考えたらオンラインサイトを作るのはいいのかなと思っていましたが、これだけ個性あるお店がネットで売ることに関してもいろんな考え方を持っていて、やりたいことと実際できることの差がありすぎて、私自身も納得いく方法が見つからなかったですね。色々考えた末に、なかなか伝えきれない個々の考えや思い、モノの背景などをもっと知ってもらう場を作り、発信したいと思いました。その上でよりそれぞれのお店のことを知り好きになって足を運んでくれたら嬉しいなと思います。ネットでの買い物が主流にはなってますが、洋服に関してはやはり直接お店に行ってお買い物する楽しさを感じてほしいと思っています。

 

 

ファッションといえばInstagramが主流となってますが、色々簡易に挑戦できる分伝えきれない部分が多すぎて、伝えたい部分は丁寧にしたいなと。最近は相手に伝わるように伝えることの大切さを私自身も感じています。

是非、色んな方にこのサイトを読んでもらいたいですね。

 

 

このサイトを見て、少しでも楽しんで下さる方がいれば本当に嬉しいですね。

サイトに関しては制限がない分、個性ある人が増えていって新しいことに挑戦できるような面白いサイトにしていきたいなと思ってます。

 

 

そしてコロナを機に価値観が変わった方が多いと思います。余計に服にお金を使う方が減ったと思いますが、432MARKRTは自分にとって永く大切にできるモノを見つけられる場、楽しんでお買い物ができる場、その場での思い出もプラスされて、少し大袈裟かもしれませんが、来てくださった方の生活がより豊かになったら嬉しいです。お洒落することは生活には必要のないことかもしれませんが、生活を豊かにするためには絶対に必要なことだと思っています。また、イベントに関してはいつ開催できるかは未定ですが、他にはやってないような新しい形でやっていきたいです。みなさまに笑顔でまた会える日を楽しみにしています。

Interview with

​Mai Kikuchi

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