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執筆者の写真Yuji Muto

『好きなもの #17』Yuji Muto

日々の生活を心地よくするには、先ずは自分の好きを知っていることが大切だと思っています。

この企画では、自分で物事を選択できる人の『好き』を紹介します。第17回目は、「verandah aoyama 」の shop staff & buyerのYuji Mutoさんです。ファッションだけでなく、生活の一部となっている趣味の釣りやライフスタイルの発信にも注目です。見て頂いた方々が、知るきっかけになったり、共感して好きなものが増えたら嬉しいです。





渓流釣りと父の竿

ふと山へ、渓流へと足が向く。幼少の頃、よく父と一緒に山へ出掛けては渓流釣りをした記憶が残っている。水が落ちる音、葉が擦れる音、それは絶え間なく続き、自然の中で、ただただ釣れるのをじっと待つ。とても心地の良い時間だった。あの感覚がずっと忘れられず、上京した今でも渓流釣りによく出掛けています。当時使っていた父の釣竿は今でも現役で、その竿を振る度にあの頃の記憶が鮮明に蘇るのです。私にとってそれは良き記憶で、切っても切れない生活の一部になっています。






変わらない風景

海に波の音、ここは何も変わらない。ファッションやライフスタイル、人の興味、色々な物事の移り変わりがとても早い。変化の多い環境に身を置いていると、幼い頃から過ごした場所が変わらないことに安堵します。ここはあの頃のまま、自分も変わらずに居られるような気がしています。帰省する度に足を向ける大切な場所です。





安田和弘の写真集・震える虹彩

安田和弘とは同い年で、初めて会ったのは大学生の時。僕が働くお店に良く顔を出してくれていて、当時から何処かユーモアある人であった事を記憶しています。そんな彼と久しぶりに再会し、出版した『震える虹彩』をその手で渡してくれました。写真集をパラパラめくる。切り取られたどこか懐かしい日常に、情景がうっすら霞む。直接的よりもゆっくりと感覚が刺激され、見る度にそれは変わる。はっきりとした答えはない...そこが気に入っています。僕は単純に、彼の活躍が嬉しいのです。






L.L.Beanのキャンバストート

「そのトートバックL.L.Bean?」とよく尋ねられます。もともとは薪を運ぶためのバック(一枚のキャンバス地にレザーハンドルが付いたバック)だったものをリメイクしてトートバックに仕上げている変わり種です。見た目も可愛いく、タフさと使い勝手の良さに毎日使用しているくらいの定番。ヘビーユースしすぎて皮の持ち手がぼろぼろになってしまい、バンダナでハンドルテープを作って巻いています。使えば使うほどますます愛着が湧いてきました。





古いフランス製のクリアフレーム

大切に持ち続けたいと思えるものが増える事は本当に嬉しい。友人のショップ『tide pool store』で購入したクリアフレームの眼鏡は、古いフランス製のもの。透き通っているのにどこか存在を感じられ、一癖ありながらも邪魔をしない、とても馴染みが良いです。一見難しそうに見えますが、身に付ける人によって、多彩な色に染まるような感じがしています。友人から譲り受けただけに、眼鏡を掛けると自然に気分が上がります。何かを買うときは思い入れも一緒に大切にしたいのです。





鳥のオーナメント

鳥の置物に惹かれてしまいます。実家には昔から父の収集物である、図鑑や新聞の切り抜き、鳥の玩具が置いてあった。僕は別段鳥に詳しくはなく、でも見つけるとついつい手が伸びてしまいます。特別意識したことは無い、けれどなんだかんだ父の影響を受けている事に気付かされました。





古着が好き

「お気に入りの服は?」と聞かれると、何か一つに絞るのは難しい。手持ちのお洋服はほとんどが古着。妥協して購入するのは好きではないので、一つ一つ丁寧に選んで購入した古着はどれも愛おしくお気に入りです。僕は今も昔も、古着の中で生きています。







 



Yuji Muto

verandah aoyama shop staff & buyer



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